クロスカントリースキー~オフトレ総括~
2018年05月30日
クロスカントリースキーのオフトレーニングの特集を数回に分けて実施してきましたが、今回はオフトレの総括を掲載します 😎
オフトレの重要性などは「オフトレーニング特集その①」で確認していただければと思います。
シーズンが終了し(3月下旬)まず考えたいのが、先シーズンの良かった点、悪かった点などを振り返り、長所は伸ばし、短所を改善させられるような年間計画の作成です。
「年間のトレーニング時間」
世代によってことなりますが、トップ選手で年間で1000時間を超える選手もいます。ただし、トレーニング時間が多ければ多いほど強くなるとは限りませんので、中学・高校生、社会人など限られた時間の中で練習する人は内容を重視して密度の濃い練習をする必要があると思います。また、トレーニング計画は時間をこなすだけのトレーニングにならないように、できるだけ変化をつけることがポイントです。集中的にトレーニングをする週もあれば、休養に充てる週も必要です。この変化は週、月、年単位でつけ、向上させたい要素(持久力・筋力・スピード等)を明確にしておくとトレーニング効果も上昇します。
「年間のトレーニング内容」
クロスカントリースキーは近年高速化が進んでおり、Mass startレース(一斉スタート)などではゴール前のスピード力(スプリント能力)と、集団についていけるだけの持久力を身につけることが必須となっています。特に日本の選手上半身のパワーが不足しているといわれているため、オフトレーニングの中で上半身を使用するトレーニングは非常に重要になってきております。日本国内ではローラースキーをするための環境が少ないので、ストックランニング、スキーエルゴ(チューブ引き等)や筋トレなどを組み合わせてトレーニングする必要があります。
また、ローラースキーは常に実際のスキーの感覚をイメージしてトレーニングしましょう。ローラースキーと実際のスキーではフォームは似たように見えますが滑らし方は異なります。理想は夏にも雪上のトレーニングでスキーの感覚を忘れないようにし、ローラースキーを行うことが望ましいと思います。
テクニックの確認は、なるべく自分自身がビデオ等で客観的に確認して、その場で修正して行く事が良いと思います。自分のイメージの滑りと実際の滑りが近づくとフォーム修正もしやすくなります。現在はスマートフォンなどでも簡単に動画の撮影が可能になっておりますので特にトレーニング初期には必要な要素の1つであると思います。
詳しい内容はそれぞれの課題に合わせて設定しましょう。
以上でクロスカントリースキーのオフトレーニングの総括とさせていただきたいと思います。
注意点として急激にトレーニング時間や内容を増量すると故障のリスクが増大しますので、自身の体力レベルなどを考慮し、指導者と相談してトレーニングメニューを組み立てるとよいと思います。
これからオフトレも本格的になっていく時期になりますので熱中症などに十分留意してトレーニングしてくださいね♪♪