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オフトレーニング特集 その⑤(SAQトレーニング)

オフトレーニング特集も今回で最後となります。

今回は「SAQトレーニング」についてお伝えしようと思います。

 

①まず「SAQトレーニング」とは?
・「S」(SPEED:速さ)
・「A」(AGIRITY:敏捷性)
・「Q」(QUICKNESS:素早さ)
上記の略でスポーツで求められる体力要素の1つになります。
トレーニング内容は様々なものがありますので、詳しくは割愛させていただますが、代表的なトレーニングは「ラダートレーニング」や「ミニハードル」(膝より低い高さのハードルをジャンプする)などです。

 

②どうして「SAQトレーニング」が必要なのか?
SAQトレーニングは全てのアスリートが必要としている競技の専門スキルの基礎となり、「スピード」、「アジリティ」、「クイックネス」を高めることで包括的に専門スキルを高めることが出来ます。スピードや調整力、バランスなどを鍛えることにより、神経系の発達にもつながります。

もちろんその前段階では身体能力のベースとなる筋力が必要になります。

 

③トレーニングの優先順位は?

トレーニングの優先順位としては
1)スキー、ローラースキーなどの競技に近い練習
2)ウェイトトレーニング、レジスタンストレーニング
3)SAQトレーニング
になります。

優先順位はそれほど高くはありません。イメージ的にはウェイトトレーニングなどでつけた筋力を素早く動ける筋肉に対応させていくような感じでしょうか。
ただ、スキーやローラースキーなどの練習後では疲れ切って、SAQトレーニングを行っても素早い動きが出来ず、トレーニング効果が薄まりますので、トレーニング前のウォーミングアップ時に導入したりや朝練などで行うとよいと思います。

 

④クロスカントリースキーの競技力向上につながるのか?

クロスカントリースキーでは、他の選手と競り合ったりする場面や降雪時などのスキー操作やコース変更、コーナリング、テクニカルな急坂などに活かされると思います。
また、スキーやローラースキーなどでも、コーンなどを幾つか使用して、コーナリングの練習をしたり、残雪でのスキーなどでは人数が多ければスキーでの鬼ごっこなど遊び感覚で養うことも出来ます。もちろん遊び感覚でもスピードは全速力です。

 

トレーニング内容はアイディア次第でいくらでも組み立てることが出来ます。

注意したいのが全てのトレーニングに繋がることでもありますが、トレーニングの目的を明確にしておくことです。漠然とした目的でなんとなく練習をしてもトレーニング効果は上がりませんので、目的に合わせて実施時期や内容などを決めることが重要ではないかと思います。

 

以上になります。

クロスカントリースキーは全身運動で瞬発力と持久力を両方必要とするので、無駄なトレーニングはないと思います。
その中で、目指す道のりを明確にし、工夫しながら自分に合った練習を積んで行くことが望ましいと思います。

来シーズンに向けてトレーニングも本格的になっていく時期になっていきますので頑張っていきましょう 🙂

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